オポチュニティ・コスト


 以下、「ロバートアレンの実践億万長者入門」を読んでのメモです。
■時間は、限られた資源であり、管理が必要である
 経済学では、「オポチュニティ・コスト(機会費用)」という概念がある。
 AとBを選択できるとして、どちらかを選ばなければいけないとする。
 Aに投資すると、Bに投資できない。逆も然り。
 時間についてもこれは同じ。
 時間は、「過ごす」ものではなく、「投資する」ものである。
■計画
 多くの人は、朝起きて、何をすべきかぜんぜんわからないまま、
1日を始めてしまいます。
 そのまま生活の勢いに身を任せ、目標も計画も未来も持たない大勢の人々とともに、
ひたすら流されていくのです。
 あなたはその中から抜け出さなくてはなりません。
 計画を立て、その風をつばさいっぱいに受け、自分が本来いるべき場所へと上昇しましょう。
■重要な少数に集中する
 あなたの行動の80%は結果のほんの20%の要因にしかなっておらず、
反対に、あなたの行動の20%が、結果の80%を生み出しています。
 これは、100年前にこの法則を唱えたイタリアの社会学者パレートの名を
取って「パレートの法則」と呼ばれており、シンプルですが、とても深い意味を持つものです。
 ある作家がこの法則について、「些細な多数vs重要な少数」という表現を使いました。
 私たちが、毎日行っていることの80%は取るに足らないことで(ほとんど結果らしい
結果をもたらさないのだから、時間の浪費とさえ言えます)、残りの20%が重要(私たちの
進歩に不可欠なこと)であるというのです。
 同じ事が、時間についても言えます。
 ある保険会社が調査したところ、会社の売上の80%はセールススタッフの20%によって
もたらされているということがわかったのです。
 さらに、その上位20%のスタッフ、つまり「重要な少数」である人たちは、平均して、
残り80%のスタッフの16倍のお金を稼いでいるという結果も出たのです。
 いったい彼らはどこが違っているのでしょうか?
 両方のグループの従業員たちは、1日の始まりには、まったく同じだけの時間を
与えられています。しかし、その時間をどのように投資するかが、結果に非常に大きな違いを
もたらすのです。
 一方のグループは、レバレッジ効果の高い活動(豊かな実りを生み出す「少数の重要な」
仕事)に集中します。
 もう一方のグループは、取るに足らない活動(時間ばかり食ってほとんど結果が出ない
仕事)にはまりこんでしまうのです。
■物事を先延ばしにする方法を学ぶ
 「重要な少数」を今すぐやる。
 「些細な多数」をあとでやる。
■今までの予定リストを捨てる
 予定リストに挙げられた仕事内容を、あらためて吟味する人はあまりいません。
 例によって、リスト上の80%の項目は取るに足ら無いものなのです。
 重要でないことは、たいてい楽しく、手早く出来ます。
 重要な活動は通常、より難しく、時間もかかり、失敗のリスクも高いものです。
 本当のところ、私達の人生におけるもっとも重要な活動が、ふだんの予定リストに
登場することなんてめったにありません。
・人生の目的を発見する
・優しさを学ぶ
・子供達を愛する
・人の話を聞く
 リストに何か書きこむ前に、まず自問してください。
 これは20%のほうか、それとも80%のほうか?
 「私は常々思ってきた。人の取る行動は、その人の考えを最も的確に表明するものであると」
 ジョン・ロック
■獰猛なシャチにどうやって水面高くジャンプする芸を仕込んでいるのか?
 まずは、水槽の底に置いた棒の上を泳がせます。
 シャチが棒の上を泳ぐと、ご褒美に魚を与えます。
 その後棒の位置を上げ…(略)。
■イヤなことから始める
 リスト上のどの活動が、あなたのもっとも恐れるものですか?
 その活動から1日を始めてください。
 ほとんどの人は、それと反対のことをします。彼らはリストをざっと見て、簡単にできるものから
先に選んでいきます。手早くできることから先にするのです。あるいは楽しいことから先にです。
 しかし私は「イヤなこと」から先に取りかかるべきだと信じています。
 それさえやってしまえば、肩から重荷が下りて、その日の残りの時間を思いきりエネルギッシュに
過ごすことができるのです。
 どうしてそうなるのでしょう?
 普通、なにかするのを躊躇するときには、それなりの理由があるものです。
 それはたいてい、「恐れ」です。人々は失敗を恐れるのです。
 恐れは、私達がレバレッジ効果の高い活動をするのを妨げます。
 つまり、恐れは成功の妨げとなるのです。
 なかには、失敗のリスクを冒してまで何か重要なことをするくらいなら、
何も成功もしなくていい人もいます。恐れは高くつきます。ですから、恐れを認識し、
それと向かい合い、克服することを学びましょう。
 そして、自分にご褒美をあげるのです。自分によくやったと声をかけ、
一休みしましょう。それがどんなに爽快な気分か、じっくり味わうのです。
 シャチに餌を与えましょう。いやなことから先にやる訓練を自分に施すことで、
あなたは無意識のうちに、より難しいことに挑戦する意欲を高めていくことになるのです。
■最低月1回は『クワドラント(四分円)テスト』を行う
 一日の終わりに、白紙しを一枚用意して円を描き、それを4分割します。
 そして、その日に行ったすべてのことを、4つの大きなカテゴリーに分けて、
各クワドラントの中に書きこみます。
 クワドラント1は、ルーチンになっていること、
 クワドラント2は、予定になかった突発的なこと、
 クワドラント3は、他者があなたに委任したこと、
 そしてクワドラント4は、あなたの夢あるいは目標についてです。
 ぜひとも、これを実行してください。驚くような結果が現れるはずです。
 気をつけないと、ルーチンワーク、突発的な仕事、他人に頼まれた仕事ばかりが、
時間のほとんどを取ってしまうようになります。そして自分の夢を実現する時間が
なくなってしまうのです。
 夢の準備は毎日しなくてはなりません。
 夢の口座には、毎日貯金をしていかなくてはならないのです。
 そうでなければ、複利はついてきませんよ。

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