幸福のヒント
小さい子供が初めて笑うとき、その笑いは全然何を表現しているの
でもない。幸福だから笑うわけではない。むしろ、笑うから幸福なのだ
と言いたい。
(20世紀の哲学者・アラン)
気分がすぐれない、ヘコんでいるときは、肉体を変化させることで
元気を取り戻せる。
具体的には、無理でもいいから笑うこと。快活に振舞うこと。
元気なフリをすること。
自分を人生の演者だと思うこと。
言ってしまえば、人生は、瞬間瞬間に自分が
どう「在ったか」で決まる。
快活でいようとして快活に瞬間瞬間をすごせば、快活で在ったことに
とりあえずなるのだ。
そして、そう在ろうとした肉体に精神が影響され、
ほんとうに快活な人間になる。
よく、「散歩でもして気分を紛らわせてくる」とか「走って嫌な気分を
ふきとばしてくる」というけど、あれはそういう、肉体から精神への影響を
促すための知恵でもあるわけなんですね。
とりあえずなりたいものに今「成ること」で、そうなっていける。
こういうことに気づくアランは本当にすごいと思います。
ちなみに、哲学者アランの著作としては「幸福論」がおすすめです。
手放しで絶賛します。訳は白水社のがわかりやすくていいですよ。
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